3DスキャンでVRを身近に
VRとは、「Virtual Reality」の略で「仮想現実」と訳されています。デジタルの仮想空間を、VRゴーグルなどの専用のデバイスを介して現実世界のように体験できたり、仮想空間を作り出したりする技術のことを一般的に「VR」と呼びます。
VRは、VR用に作成されたデジタル空間と、VRゴーグルなどの専用デバイスを併用することで、視界が360°覆われ、3次元のデジタル空間に入り込めたかのような体験ができます。VRの代表的な使用例として、ゲームなどのエンターテインメントの分野が挙げられます。ゲームでは、VRゴーグルだけでなく、コントローラーとも連動して、自身が操作した内容をVRに反映させているモノもあり、よりリアルに近い体験を楽しめるようになりました。
VRはデジタルを利用した技術のため、サービスを提供している現地に行かなくても、3次元空間を体験できる点がメリット。また、視点をVRの利用者が自由に変えられるのもポイントです。
これにより、観光の分野では、観光地や文化財などをVR化し、場所や時間を問わずに、現地で実物を見ているかのような体験を提供しています。また、教育の分野では、教材となる対象物をあらゆる角度からチェックできるように、VR化が活用されています。
現実世界をVR化したい場合、3Dデータを活用することになります。現実世界にある物体の3Dデータを取得するには、3Dスキャナーやカメラを用いてスキャンや撮影をする必要があります。しかし、対象物を精密にVR化したい場合は、3Dスキャナーの利用が欠かせません。
特に最先端の3Dスキャナーでは、非接触測定や、高速かつ高精度に対応したスキャンが可能です。弊社で取り扱っているハンディー型3Dスキャナー「TRACKSCAN」「KSCAN-MAGIC」「SIMSCAN」「IREAL 2E」も、これらの特徴を有しており、VR分野における3Dデータ構築の効率を大幅に向上させることができます。
ここではSCANTECHの3Dスキャナーを用いたVRの活用事例についてご紹介します。
今回ご紹介している3Dモデルは、弊社の3DスキャナーとiReal 3D マッピングソフトを用いて3Dモデル化しています。iReal 3D マッピングソフトは、3Dモデルにテクスチャーを付け加えられるソフトウェアで、モノクロデータに使用することにより、カラーデータの生成が可能です。
上図のスニーカーは、ハイスピードカラフルハンディー型3Dスキャナー「IREAL 2E」でスキャンしたモデルです。iReal 3D マッピングソフトとの併用により、短時間でカラーデータを生成できます。
上図のサッカーボールは、工業用ハンディ型3Dスキャナー「KSCAN-MAGIC」を用いてスキャンされたモデルです。 スキャンされたサッカーの写真とiReal 3D マッピングソフトにより、FIFAワールド カップ仕様の高精細サッカーボールをスピーディーに作成しています。
上図の車用シートは、IREAL 2Eの3Dスキャナーにてスキャンしています。IReal 2Eは赤外線方式を採用したモデルで、対象物を高解像度かつスムーズにスキャンできます。
IREAL 2Eの3Dスキャナーは、人体の3Dスキャンにも対応しています。上図から見て分かるように、表情から髪の毛まで、綺麗な色と高解像度でのVR化が可能です。
上記の心臓のモデルも、SCANTECHの3Dスキャナーを用いてVR化されています。こちらの3Dモデルは、医学生が心臓の構造を学ぶ教育目的で活用されています。
花瓶は、表面が強い光で反射されているほか、非常に滑らかな表面のため、一般的には3Dスキャンが難しい傾向にあります。しかしSCANTECHの3Dスキャナーであれば、上記のような難しい対象物でも、スムーズに3Dスキャンを行えます。
弊社では、対象物をVR化するのに役立つ、最先端の非接触式のハンディー型3Dスキャナーを複数取り扱っています。3Dスキャナーの実機を確認したい方や、どのモデルが自分に合っているのか分からない方は、大阪と東京で開催しているショールームまでお越しください。
ショールームのご参加は、事前予約制となります。以下のページにある予約フォームに必要事項をご記入のうえ、ご予約ください。
最後に、お客様からよくいただく3DスキャナーとVRに関連するご質問について回答いたします。
VRの世界市場は、今後も拡大傾向にあるとされています。VRは分類として専用ヘッドセットなどのハードウェアと、ソフトウェアがありますが、どちらもが拡大傾向にあると予想されています。
拡大傾向にあるひとつの要因として、2020年に発生したCOVID-19パンデミックが挙げられます。昨今ではコロナ禍により、デジタルを活用したエンターテインメント・ビジネス・教育が普及してきているため、よりVRやARなどのニーズが高まってきています。
CGモデリングを綺麗に仕上げたい場合は、モノクロのスキャンで、なるべく精密なデータを取得してから、モデリングの行程でレンダリング処理などを施し、色情報を補完するのがおすすめです。
CGモデリングを行わず、STLデータそのままを使用するのであれば、画像データのマッピングになります。
VRとは「仮想現実」の意味を表しています。VRゴーグルなどの専用のデバイスを利用することで、デジタルの仮想空間を現実世界のように体験できたり、仮想空間を作り出したりする技術のことを一般的に「VR」と呼ぶことが多いです。
現実にある物体を正確にVR化したい場合は、3Dスキャナーを活用するのが便利です。特に最先端の3Dスキャナーでは、短時間かつ精密に対象物の3Dデータを取得でき、よりリアリティーのあるVR化を実現します。
SCANTECHでは、物体をVR化するのに便利な3Dスキャナーを複数ラインナップしています。お客様の用途に応じた機器をご提案いたしますので、VR化でお困りの方はぜひ一度弊社までご相談ください。