エンターテイメントにおける3Dスキャナーの活用

3Dスキャンで創造的な想像力を現実に

今回は、エンターテイメントで活用されている3Dスキャナーの用途や事例、おすすめの3Dスキャナーとソフトウェアについて解説します。

3Dスキャナーは、3Dゲーム開発や3D映画制作などのコスト削減に寄与し、エンターテイメント分野において大きな活躍を見せています。

SCANTECHの3Dスキャナーやソフトウェアは、高性能な3D測定技術を搭載しているため、 現実世界のオブジェクトやキャラクターの再現、バーチャルシーンの構築、3Dアニメーション制作などの分野で、リアルな3Dモデリングを実現します。

エンターテイメント分野における3Dスキャナーの用途

エンターテイメント分野における、主な3Dスキャナーの用途は以下の通りです。

  • 3Dゲーム、3D映画
  • AR、VR
  • アート、デザインなど

3DゲームやVRなどの制作では、実際にあるモノを3Dスキャンすることで、3DCGソフトや3DCADソフトで1からデータを作成せずとも、3Dデータを用意できます。高性能な3Dスキャナーであれば、精度の高いスキャンに対応するほか、高速でのデータ取得が可能です。

アートやデザインでは、3Dスキャナーで取得したデータから、デジタル芸術品を作成可能です。また、災害などの外的要因によって壊れる恐れがある文化財は3Dスキャンして、データ化することで、いつでも復元することができます。

このように、アートやデザインを3Dモデリングして保存することを「デジタルアーカイブ」と呼びます。デジタルアーカイブの詳細については、以下のページで詳しく解説しています。

<<関連記事:文化財のデジタルアーカイブとは?活用事例もご紹介!

3Dスキャナーの活用事例

ここでは、エンターテイメント分野の用途に便利なSCANTECHの3Dスキャナー「IREAL 2E」を導入した事例についてご紹介します。

着ぐるみ制作の事業を展開するお客様の導入事例

造形スタジオFUSION(フュージョン)にて、映画・TV・舞台などで使用する着ぐるみや小道具の制作に活用している事例です。

同社のIREAL 2E導入の目的は、演者の身体にフィットする着ぐるみを制作するため。IREAL 2Eは人体スキャンに対応しているので、着ぐるみ制作の際に人体形状をスキャンすれば、演者が動きやすくなるような着ぐるみ制作が可能になります。

また、IREAL 2Eはスキャンが高精度なため、導入後のアンケートにてスキャン結果に高評価をいただいております。着ぐるみ制作の一部には、3Dプリンターを活用しており、スピーディーな造形を実現しています。

<<関連記事:演者の身体にフィットした着ぐるみを製作するために、IREAL 2Eを導入

 

個人で3Dスキャナーを導入されたお客様の事例

これから3Dスキャナーを用いて対象物を3Dデータ化したり、3Dプリンターとの組み合わせで、お客様に造形物を提供したりするサービスを展開しようと考えている、小林様の導入事例です。

導入したIREAL 2Eについての情報は、APPLE TREEのYouTubeがきっかけとのこと。別の機会で他社の3Dスキャナーのデモ依頼をしたものの、人物の3Dスキャンが上手くできなかったことから一度導入を断念。しかしIREAL 2Eの動画を見て、再び3Dスキャナーに興味を持っていただく運びとなりました。

IREAL 2Eは、スキャンするスピードが速く、髪の毛や人体スキャンを高精度で行えます。また、IREAL 2Eと同等の性能を有する3Dスキャナーに比べて、コストパフォーマンスに優れている点も高い評価をいただいております。

<<関連記事:ハンディー型3Dスキャナー「IREAL 2E」を導入して、髪の毛のスキャンも可能に!?

エンターテイメント分野におすすめの3Dスキャナー&ソフトウェア

 

はじめに、エンターテイメント分野に活用できるハンディー型3Dスキャナー「IREAL 2E」についてご紹介します。

IREAL 2Eは、赤外線方式を採用したモデルで、対象物を高解像度で素早くスキャンできます。本体内部にはカラーモジュールを組み込んでおり、高解像度のカラーデータを取得したい場合におすすめです。人体や髪の毛に対しても高精度のスキャンが可能で、フィギュア作成やCGモデリングの用途などに適しています。

本体は重量が850g、サイズが140×94×258mmと軽量かつコンパクトなデザインのため、取り回しやすく、測定の際に疲れにくいのもポイント。オリジナル収納ケースを標準付属し、持ち運びにも便利です。

IREAL 2Eの詳細はこちら

ireal 3d

次に3Dテクスチャーマッピングソフトウェア「IREAL 3D」についてご紹介します。

IREAL 3Dは、スマホや一眼レフカメラで撮影したマルチアングル写真を、3Dスキャナーで取得したモノクロデータにマッピングし、オブジェクトの色やテクスチャーを高精度で表現することが可能です。操作がシンプルなため、技術者の専門スキルが乏しくても扱えます。

IREAL 3Dは、95%以上の工程が自動化されており、従来では2〜5時間かかっていたテクスチャー加工時間が、30分程度まで短縮できます。

解像度は1つのモデルで、4K・8K・16Kまでの解像度に対応し、撮影した画像のテクスチャーをしっかりと保持します。上図はIREAL 3Dにて作成したサンプルデータで、自然かつ正確なマッピングができていることが分かります。IREAL 3Dは、高解像度・高品質の3Dカラーモデルを素早く作成できることから、エンターテイメント分野での3DディスプレイやVRなどの用途で活用できます。

IREAL 3Dは無料トライアルを実施しておりますので、ぜひ以下のページからご利用ください。

IREAL 3Dの詳細はこちら

3Dスキャナーのエンターテイメント分野に関連するよくある質問

最後に、お客様からよくいただく、3Dスキャナーのエンターテイメント分野に関連するご質問について回答いたします。

 

エンタメ分野で3Dスキャナーを活用するメリットは?

エンタメ分野においては、人物・フィギュア・アイテムなどを3Dスキャンして、ゲームやVRに転用するといった使い方が可能です。また、人物をスキャンして、身体にフィットする着ぐるみを制作するなどの使い方もされています。

 

IREAL 2EでキレイにCGモデルを仕上げるにはどうすればよいか?

CGモデリングを綺麗に仕上げたい場合は、モノクロのスキャンで、なるべく精密なデータを取得し、モデリングの行程でレンダリング処理などを施してから、色情報を補完してみてください。CGモデリングを行わず、STLデータそのままを使用するのであれば、画像データのマッピングになります。

まとめ

APPLE TREEでは、今と未来のモノづくりを考える上で、3Dスキャナーは作り手の想いを繋ぐ道具であると考えています。

エンタメ分野では、アートやデザインなどを、3Dスキャナーでモデリングすることで、多くの人々に鑑賞してもらうことが可能です。実物が経年劣化してしまっても、データ上から作り手の技術や思想を次の世代に継承することができます。APPLE TREEは作り手の想いをデータとして残し、そのデータが次の世代に引き継がれるように全力でサポートいたします。

今回はエンタメ分野におすすめの3Dスキャナーとして「IREAL 2E」をご紹介しました。IREAL 2Eは、高精度な人物スキャンに対応し、コストパフォーマンスにも優れていることから、さまざまなエンタメ分野で活用されています。

IREAL 2Eの実機を確認したい方は、ぜひ大阪と東京で開催しているショールームをご利用ください。ショールームの参加を希望する方は、以下のページにある予約フォームから申請をお願いいたします。

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